宮田氏は、窓を開ける際に必ず「30秒ほどかけてゆっくりと開ける」という独自の習慣を持っている。開ける速度を意図的に遅くし、まるで儀式のように慎重に行うのが特徴だ。
この習慣は、大学に入って一人暮らしを始めた頃に始まったという。宮田氏は「急にガラッと開けると空気がぶつかってくる感じがして、何か雑だなと感じた。それで、ゆっくり開けてみたら、外の空気が自然に入ってくる感覚が心地良かった」と語る。それ以来、気分を整えるためにゆっくり開けることが習慣化した。
また、「外の世界と自分の空間を繋げる行為」として、窓を開けることに独自の意味を見出しているという。「急に開けるとその接続が乱暴に感じる。逆に、ゆっくり開けることで『よし、今日も始まった』と気分が整う」と語る。
「30秒」という時間にも意味がある。短すぎればせわしなく、長すぎれば意識しすぎて疲れてしまう。自分のリズムに合った適度な時間として、自然と30秒という長さに定着したという。宮田氏は「毎回ほぼ同じペースで開けることで、安心感を得られる」と述べる。
日常の中で自分なりのルールを見つけ、それを実践し続ける宮田氏の姿勢は、シンプルでありながらも独自の哲学を感じさせるものだ。